私だったらどうするかと聞かれて気づいたこと
2月は逃げる…っつーわけで、あっというまに2月に取り残され茫然とするわたくしです。
明日からいよいよ3月ですが、とにかく、いただいたお仕事をひとつひとつ丁寧に迅速にやらせていただくだけさ。
ところで。
先日、お電話で家族信託のご相談がありました。
詳細は書けませんが、超遠方に住まわれている親御様の面倒をみていらっしゃる方でした。
家族信託は、契約当事者様がしっかりと契約の構造をご理解いただく必要があったり、他の方法(遺言や成年後見等)が適当だったり、または代替できたり、といういくつかの大きなハードルを超えて手続きに進む必要があることから、そのあたりを、本当はお会いしたほうがよいところ、ご相談者と私の距離も相当遠方でらっしゃったこともあり、とりあえずは電話でお伝えしました。
私は基本的に「何が何でも家族信託っすよ!」な家族信託崇拝司法書士ではないので、いろいろとお客様に説明をしつつ、「家族信託」が必ずしもベストな選択というわけではないということを、じんわりお伝えしていたわけですが、
お客様から
「では、先生がもし私だったらどういうふうにしますか?」とお尋ねされ、その時私は、うまく答えることができませんでした。(自分の夫の親の話にずらして話したりした…)
んで、私はその後もそのことがずっとひっかかっていたのですが、その夜寝ながら考えたときに、
「やっぱ…家族信託かな…」と思い至ったりしたわけです。
私は何件か後見業務をお引き受けしていますが、自分ごとに置き換えてみたとき、はじめて、「親が遠方だったとしても、自分が面倒をみれる範囲だったらやっぱり身内で面倒をみたい」と考えたのです。
そうすると、成年後見は、それがかなわないことが多々あるのです。
成年後見の制度についてはかなり理解をしているつもりですし、自分自身の判断能力が衰えたら(私は子どもがいないこともあり)「やっぱ成年後見かな」と思っていました。
ですが、自分の「親」をどうしたいかとなると、違う感情があるものですね。
たくさんの方が家族信託を希望される気持ちが、今更ですが、わかる気がしました。
お電話をいただいたお客様のお役には立てませんでしたが、家族信託の意義みたいなものを気づかせていただきました。
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