生きてるだけで修行やな

あっという間の一週間。

この三連休もお仕事ですが、年始にPC環境を少々いじりまして、だいぶはかどるようになりました。

長いブログを書く元気がなくて申し訳ないところ、昨日のNHKスペシャルがむちゃくちゃ面白かったので一応備忘録。

後見関係やってたらよく登場する長谷川式簡易スケールの長谷川先生が齢９０にして自ら認知症となり、それを自覚しつつ過ごす日々に密着した番組です。

先生自ら提唱してはじまったデイサービスに行くようになるのですが、ご自身はどうもデイサービスになじめず、

『（デイサービスありきではなく）何がしたいですか？それとも何がしたくないですか？そこから始めてほしいんだ。』というモノローグや、

番組の最後に、番組側が尋ねた、認知症になって景色はどう変わりましたか？の質問に、

『認知症になっても、見える景色は変わらない。』とはっきりおっしゃったこと。

長谷川先生の言葉もひとつひとつが貴重で示唆に富みハッとさせられました。

また、長谷川先生の奥様が、きっとたくさんの葛藤があるでしょうけれども素晴らしかったです。

私たちは簡単に寄り添うという言葉を使うけど、私たちが考えをめぐらせても届かない深い場所に当事者の思いはあり、奥様はその心の湖のなかに手を入れてご主人を救おうとされている。

それはやはりいちばん近い家族だから、やるせなさや怒りが時にいやしばしばあったとしても、根底に愛があって、遠慮なく手を伸ばすことができる、というような感じでしょうか。うまく言えん…

娘さんの立場にも共感できるし、デイサービスが悪いわけでもないし、それぞれの立ち位置で、いろんな思いがあるなかで、今回、認知症当事者である医師が、極めて冷静に、その心のなかを素晴らしい言葉で語ってくださったことは、これから例えば私の親族が認知症になったり、或いは私自身が認知症になったときに、なにがしかの方向性（決断）のヒントとなるのではないかと思ったりしたわけです。（観てない人全然わからなくてｽﾝﾏｾﾝ）

明日は成人式ですね。例年よりも暖かいかな？新成人の皆様も、かつて新成人だった皆様も、よい一日をお過ごしください。