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2012年10月19日 (金)

自筆証書遺言のなきどころ

木曜は午前に相続財産管理人のお仕事で地裁へ、午後から後見の件で病院に面会に行ったり家裁へ書類を持っていったり。

金曜はスタッフさんたちを叱咤激励して法務局や役場を回ったり書類を作ったり郵便物を送ったりしてもらい(←鬼所長)、所長はといえば、相続登記のご依頼を受けたり後見のお仕事で老人ホームへ申込みに行ったり電話でのご相談をいくつか受けたりしておりました。

ところで、木曜夜は遺言の研修で、公証人さんのお話をうかがいました。

公証役場のエピソードなどがちょっと面白かったです。

さて、遺言ていうのは、作るのはとりあえず作れても、その遺言の効果が目に見えるのは、遺言をされた方がお亡くなりになった後、ということになりますから、作る際にとても慎重にしておくということが重要と思います。

特に、自筆証書で遺言を遺される場合は、これまた記載ミスがあったり形式がちゃんとしてないとせっかく思いのたけを書かれても、結果「使えない…」という残念な結果になってしまうわけです。

私も、相続登記のご依頼の際、あわせて「自筆証書遺言が見つかったけん」といってお預かりすることも何度かございまして、これはまず家庭裁判所にて開封する手続きが必要なワケなんですが、

この、亡くなられた方が考えに考えぬいて書きしたためられた自筆証書遺言が、家裁での開封後、何のアレンジや別途の書類を要せずに相続登記や銀行の相続手続きに使えたケースは…

意外にも…一度もなかったです。  Σ( ̄ロ ̄lll) エッ!!


現代は、インターネットや書籍などで自筆証書遺言の書き方を知ることができるので、こんな残念な結果にはならないかもしれませんが、昔はやはりそのようなことを知る手段が少なかったでしょうから、いわゆる『使えない』遺言が出てきてしまう可能性は高いのかもしれませんね。

そういうわけで、遺言のご相談があったときは、遺言の種類とそのメリットデメリットなどを説明させていただくわけですが、

もともと「遺言をしたい」と思われた ということは、ある日あるとき頭のなかに

(例)
自分が死んでも、うちの子どもたちに限って、まさか争わんよね?
ちゃんと母ちゃんに全部遺してくれるよね?
一郎と二郎は生前にもう家ば建ててやったもんね?
そんで墓は一郎がみてくれるよね?
一郎、東京やけど、こっちに戻ってくれるよね?
二郎は一郎を支えてくれるよね?
小さいころはよう喧嘩しよったばってん、大人になったらうまくやってくれるよ…ね…?

という思いがひろがりにひろがった末、?マークが渦を巻き始めたからかと思いますので、せっかく遺言を思い立たれたのであれば、形式でアウトになってしまう自筆遺言よりも、公正証書遺言にしておいたほうが、少なくとも形式上痛恨のミスは、かなり回避できるのではないかと考えます。

あっアタシは公証役場の回しもんじゃありませんよ。

今週もお疲れ様でした~。


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