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2007年7月30日 (月)

介護に疲れる前に

土曜日に行ってきた、高齢者虐待防止法に関する勉強会。

65歳以上の方をいわゆる高齢者とし、身の回りの世話をしてくれる身近な人が虐待を行う場合に、高齢者をそこから守るための法律です。

虐待っつーても、積極的に暴行するとかそういうことだけじゃなくて、例えばご飯をあげないとかお風呂に入れないとかいうネグレクト(放棄)状態においたり、暴言を吐く、それから高齢者の財産を不当に処分したりすることも虐待に当てはまると定められているのです。

そして、虐待を受けていると思われる高齢者を発見した人は市町村に通報しましょう、という規定もあり、ここらへんには守秘義務を定めた法律に抵触するものではないとしています。

身体的に重大な危機があると思われる高齢者のところには、地域包括支援センターなどの職員が、立ち入り調査をすることもでき、これに協力しない人は罰金規定もあります。

もし自分が「やめてよ」とか言えない立場に置かれた時に、苦しい目に遭うと考えたらぞーっとします。

だから、こういう法律によって、少しでも救済が行われるのであればとてもよいことです。

でも、研修のなかでもデータが示されていたのですが、虐待を行う本人が、何らかのトラブルを抱えている人が多いのです。

介護疲れ、お金の問題、依存症の問題などなど。

八方塞りだーと思えば、やつあたりをしたい気持ちもわかるのぅ…

でも、虐待者の方の悩みも、市町村や福祉関係者や私らが何らか解決できることも多いと思います。

いきづまる前に、例えば近くの「地域包括支援センター」に相談してみることをおすすめします。

「地域包括支援センター」には、高齢者の人たちが住みなれた地域で安心して暮らせる仕組みづくりを専門家とチームを組んで手伝おうという行政組織です。福岡市だけでも28箇所あるみたいです。

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