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2007年2月28日 (水)

司法書士としてできることなんて

電車の窓から黄色い菜の花畑が見えました。春なんですね!でも今日は寒かった…。

軽い認知症の方とお話ししていた際のこと。詳細は書けませんが、私の頭のなかは「認知症」=「成年後見」という図式がなんとなくあって、またほかにも、多重債務?悪質商法?などというキーワードが脳裏をよぎり。

きっと私が役に立つことがあるだろうなどと思っていたのですが。

けれど、そういう制度を使ったところで、ご本人が真剣に悩んでいること(←そのお悩みは現実には生じていない。つまり認知症の方の頭の中で、お悩みのもととなっている事件は起こっているのです)については、何の解決もしないんだなあ、といまさらながら理解いたしました。

「そんなこと起こってないよ」とか言えないです。というか、言ったところで何の解決にもなってません。

地域や近所の人たちが、そういう方のことをつかず離れず気にかけてあげて、ご本人がとっても危ないときには手を差し伸べてあげている現在の状況は、決して悪くはないのだ、と気づきました。

「司法書士だから何か助けてあげられる」などということを思い上がった私は、とても反省しました。

穴を掘って入りたくなるような出来事は四方八方からやってきます。日々がほんとに勉強です。

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