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2007年1月23日 (火)

カード依存

ココログのメンテナンスで昨日はブログが書けませんでした。

債務整理の相談のなかでよく出てくる「ブラックリスト」。

「破産したらブラックリストに載るので10年間はお金を借りることができなくなるけど、任意整理だと払い終えればまたお金を借りることができる」という話。よく聞かれます。

 しかし、これは少し誤解があります。少なくとも、私ら法律家が受任通知(介入通知)…つまり、「これからは私たちを通して今後の債務の整理方法を話し合いましょう」という通知を出した時点で、ブラックリストというか「信用情報機関(個人の与信情報データバンクみたいなもの)」にはその旨の記録がなされるといわれていますので、手続の内容によってではなく、基本的にその時点以降数年間は、まともなところからは借りれなくなると考えておかれたほうがいいと思います。

 与信情報というのは、その人が何社からいくら借りているというだいたいの状況を調べることができるもので、各社はこれをもとに、「もうちょっと貸しても返せる余力があるだろう」とか「もう●社だから貸しても貸し倒れるよ」とか判断するのです。

 ですから、どんな手続を使ったにせよ、いったん返済不能になりかけた人に対して、任意整理で全部返済したからまた貸す、というのはあまり考えられないと思っといていただかなくてはなりません。

でも、「お金が借りれなくなるなら、じゃあ債務整理はやめとこう」という考えは本末転倒です。そのまま先に進んでも、既に収入のほとんどを返済にまわしてる状態、生活費は各社からの借り入れで成り立たせている状態では、解決する可能性はほとんどありません。

 カードのない生活は考えられない、と考えるかもしれませんが、別にそんなことはありません。カードがなくても生きていく方法をなんとしてでもみつけて、思い切ってカードなしの世界に飛び出すことが、何より大事なことだと思います。

 そのための方法を提示するのが私らですが、でも現実のものにするには、ご本人の強い意志が何としても必要ですよ。

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