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2006年12月28日 (木)

成年後見人の犯罪

 年末ブログ書き納めでもう一個。 

 成年被後見人の預貯金を使ったとして、福岡県在住の(元)成年後見人が起訴されたようです。

 罪状は「業務上横領罪」です。本物の犯罪です。

 この後見人は、被後見人の預貯金を6400万円も着服していたそうです。うち1500万円はマンション購入用だとか。でも、後見人としては「被後見人を引き取って一緒に住もうと思った」ということです。

 成年後見制度は、被後見人の財産を管理するために選任されるものです。だから、基本的に、選任申立ての際に届けていた被後見人の支出にしか使えないんですYO!

 もし、被後見人のために、「これは必要だ」と思う支出があっても、それは家庭裁判所の許可を得なければお金を引き出してはいけません。

 ご相談者の中にも、心の底から被後見人のことを思っていろいろな動きをすることがありますが、成年後見制度の趣旨に反していることを理解しなくてはなりません。

 被後見人の方は自分の意思を伝えることができないので、親族としては、いろいろと推し量ってみるしかないのでしょうが、推し量っても、絶対に絶対に本当の気持ちを知ることはできないのです。

 ですから、「よかれと思って‥」も、ぜんぜん的外れであるかもしれないのです。結局、親族の思惑で動いているだけのことなのです。だから、そういう動きに被後見人のお金を使うことは基本的にしてはいけません。

 この事件の元後見人も、もしかしたら本当に被後見人のことを思って使ったお金かもしれません。

 ですが、これはれっきとした犯罪です。厳しい制度ですが、このくらい厳しくしないと、認知症の方や精神障害の方を守る手立てはないのだということを、しっかりと理解して、この制度を利用してもらいたいです。

                                      

仕事納め

 金融機関さんから急のお仕事をいただき、もう今年は行くこともないだろうと思っていた法務局へ朝イチ、登記を申請。法務局は意外に人が多くてちょっと驚きました。私、今年は本当にこれで仕事納めです。ラストが登記って司法書士っぽい…(司法書士だけどね)

 お昼からは不動産屋さんにお声がけいただき、年納めのお鍋会に参加。おいしいヒレ酒&ふぐ刺&ふぐ鍋をいただいて、事務所へ戻ってまいりました。

 さて、7月中旬から事務所を開設して半年が経過しました。いろんな方々のお陰で、いくつかの仕事をさせていただくことができ、感謝以外のどんな言葉も見当たりません。

 実際の事務所運営に関しては、まだまだ到底軌道に乗ったと言える状況ではありませんが、来年以降も、確実に、丁寧に、かつ迅速に仕事をしていきたいと考えております。

 年末年始、どうしても急ぎの相談ごとは、092-807-6357(事務所から転送)までご連絡ください。

では皆様、良いお年をお迎えくださいませ。 司法書士 熊本和美

 

2006年12月27日 (水)

ちょっと遠くへ

 今日は西浦の手前あたりまで、書類お届けのためおでかけby昭和バス。

 昭和バスの路線や本数が変わって(利用者が少ないからなんだわ…しんみり)、バス停も移動してましたんで、ニューバス停(つーても事務所の裏のダイエーの裏)を初めて利用しました。天気もおだやかだったし、何と言っても海を見ながらの移動は気持ちがいいねぇ!

 お客様宅でおいしい芋ようかんをいただき、さらに帰りがけにりんごやみかんを手渡されたので、ありがたく頂戴する私。う、うれしい。

事務所に戻れば、不動産屋さんからもお菓子の差し入れをもらう。ヤッホイ!(←子供)

 当事務所の営業はいよいよ明日まで。大掃除はあさってやります。しかしはっきり言って事務所汚れてないです。掃除するべきは自宅なのです。あああ、家でヒマそうにしている犬と猫が掃除してくれてたらいいのに!

2006年12月26日 (火)

当事務所の所在地

 えーっと左の「お気に入り」のところの「今宿法務事務所(地図)」を開くと、CITY DO!さん(←暮らしに必要なお店とかの全国版検索便利サイト)のページに飛んで、これでウチとこの事務所の地図が出てるんで、初めての方には便利かと思います。

 これまでもこのCITY DOのページ掲載をさせてもらってたんだけど、写真がちょっとわかりづらかった(ごめん!CITYさん)んです。でも今日、新しい写真に差し変えてもらったのです。事務所の雰囲気もちょっとわかると思います。今もけっこう落ち着いた感じになってはきたけど、来年はもっと相談しやすい雰囲気を作りたいなあ…ちなみに奥でうごめいている影が私です。

 来年のカレンダーを買って、来年の予定を書き入れて、なにげに今年のカレンダーをめくったら、2007年1月が出てきました。そうか!このカレンダーは来年の3月まであるやつだったんだね。にょ~…

 

2006年12月25日 (月)

任意後見とは

 メリークリスマ~ス!が過ぎたと思ったら今年もあと6日で終わりですね。

 さっき、短めブログをちゃちゃっとアップしたのですが、私のどーでもいい独り言をブログに書いてもしょうがないので、もういちど書き直します。

 成年後見という言葉は、そのことに関心のある方、もしくは実際に必要としている方にはご存知の言葉だと思いますが、後見の方式に、見守り契約&任意代理契約&任意後見契約というタイプのあることをご存知ですか?

 よく使われているいわゆる「成年後見の申し立て」というのは、既に判断能力が衰えてしまった方のために、本人以外でも四親等内の親族などが代わりに申し立ててあげて、本人さんの財産管理などを行う人を決める仕組みです。

 これと異なり「見守り契約&任意代理契約&任意後見契約」というのは、あくまでも契約の当事者はご本人さんです。自分は今は意識もはっきりしているけれど、将来はどうなるかわからない。家族や親戚もおらず、あるいはいたとしても頼ることはできない‥そういった将来の不安を払拭するため、あらかじめ、将来自分が認知症等になった場合に備えて、司法書士等と将来の後見の契約をするというものです。

 見守り契約&任意代理契約&任意後見契約を交わすと、まず私たちは1ヶ月~3ヶ月に1回程度、ご本人さんと面談をして、お変わりないかを確認したり、ご本人さん自身から、体調等をお伺いしたりしておきます。「見守り契約」です。

 そして、ご本人さんが「ちょっと身の回りのことをすることが大変になった」と思われた場合、あらかじめ契約で定めていた内容の財産管理について(税金の申告、施設費の支払いなど必要最小限)、代理する契約へ移行します。これが「任意代理契約」です。

 さらに、私たちが「もしかしたら認知症の症状が現れたかもしれない」と判断すると、家庭裁判所に任意後見監督人の選任の申し立てをして、ここから、法定後見と同じように、日常の微細な経済行為以外の代理権や取消権をもって、ご本人さんの財産を守り、身上を看護する後見契約を発動させます。

 すべては、ご本人さんの意思のもとに定めた契約なので、契約の際に、ご本人さんの意思を十分に尊重することができます。たとえば、「もし自分が認知症になったとしても、月に1回は美容院に行って髪を染めたいのです」「部屋着はこういうのにしてほしいのです」なども、女性だったら盛り込んでみたいところです。ほかにも、自分が死んだらどうしてほしい、などということも定めることができます。

 将来、ぼけるかどうかは全くわかりません。だから、こういうことが誰にでも必ず必要なものとはいえません。でも、自分の一生を自分で決めることのできる、大変興味深いシステムです。

 自分の一生を託す契約ですから、その托し人や内容など、充分に吟味して契約をする必要があります。しかし、少子化がどんどん進む日本で自分を守ることのできる、また他人に迷惑をかけたくないというスタンスを持つ人にとっても、その気持ちに適う制度のひとつだと、私は思っています。

2006年12月22日 (金)

宗教法人の規則の変更

 以前配属研修でお世話になった大先輩書士さんのところへ宗教法人関係の質問&年末のあいさつに行きました。新しく移転されておったので、「お宅拝見」的要素もアリ。前よりも明るくてきれいな事務所でした。

 宗教法人関連の書籍を買って帰って、さらに今日行った事務所の司法書士のお父さん司法書士や前原の大先輩、長崎の同期女子にも聞いたりしてますが、いろんな人に聞けば聞くほど、「これは長くかかる」という暗い確信が…。

 宗教法人法は昭和26年に施行されてるみたいですが、それ以前の「宗教法人令」のままの規則(会社の定款みたいなの)だった場合、その規則を宗教法人法に則った形に作り変えなきゃならんようなんですよ。

あとはお客様が、長くかかる必要性や理由をご理解いただけるかなんですが…何ぶん、ワタクシひよっ子侍なので、そこらへんの凄みがどうも効かんのです。

 知識も欲しいが「カンロク」も欲しい。 ヒゲでも生やそうかな~!

2006年12月21日 (木)

年金制度、何で変えないの?

 宗教法人の規則変更の際の「包括宗教団体の承認書」って、どうやって誰が取るんだろう??迷宮に入っちゃいそう。でも絶対入ってはいけませんよ!ええ。仕事ですから。

 あああ、謎でシワが増える~…

 ま、それはさておき(置いとくな!)、厚労省から50年後の推計人口発表があり、なんと50年後は5人に2人が65歳以上になるそうです。社会保障的に言うと、現在は高齢者1人を3人で支えてるのが、50年後は1.3人で支えていかなきゃならないという。それって、1人で2人分の生活を見ろってことじゃん、やめてくれー!(といってもそのころ私は面倒見られる側だけど)

 しかも、公的年金の受け取りに関して言うと、20年後に受け取り始める人の年金額は、現役世代の48%くらいになるらしくて、政府が100年間は大丈夫と保証した50%を割り込む数字になっています。

 な~の~に!安倍首相は「確かに数字は厳しいけど制度そのものを変える必要はナシ」とか言ったりしてるらしい。かつ、「少子化対策をちゃんとやればOK」とか言って、小手先の予算編成をしたりして…うっうっうっ。

 こんなに将来が不透明すぎるのに、年金改革については抜本的対策を講じないから、子どもを生もうかとする気持ちになれないんじゃないかと思われ。

今の年金制度、「大丈夫大丈夫」とか言い続けてあるとき突然「やっぱダメでした」とか言われるくらいなら、もう早いうちに白旗あげてもらいたい気がいたします。そしてさくっと次の手を考えてほしいものです。

 

さて、「包括宗教団体の承認書」…と。(ぜんぜん解決してない)

2006年12月20日 (水)

グレーゾーンと過払い請求

 さて今日は、消費者金融問題で頻出のグレーゾーン金利と、過払い請求について、おさらいしておきませう。

 みなさんも最近目にする消費者金融の「グレーゾーン」。
 金銭消費貸借(お金を借りて返す)契約をしましょうということになった場合、債権者が取れる利息というのは「利息制限法」という大原則があり、それには最初に借りた金額に応じて15%~20%と決めてあるので、それ以上の利息を取る契約は無効!という決まりになっています。

 でもややこしいのが、実は金利に関してはもう1つ「出資の受け入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律(長いよ)」というのもあって、この法律はいわば業者側の特別法なのですが、こちらでは「29.2%超えで利息を取る契約したらいかんよ」というふうになっています。

 なんで同じものに2つ法律があるのかについては、大人の事情があるんでしょう。

 それでですね、債務者の方がいわゆる債務整理をやろうとした場合は、29.2%で借りてた分も、大原則の18%で計算しなおして、その大原則に基づいた本来の債務額を確定させてから、破産や個人再生や任意整理などの手続を選択していくのが、ベストなやり方なわけです。

 これまでの借りた&返した履歴を、大原則18%で計算したとき、いつのまにか返しすぎているのが「過払い」状態といいます。そして、これを債権者側に「払いすぎた分はおたくの不当利得だから返してくださいませ」と請求するのが「過払い請求」です。

 この過払いは、誰にでも発生するものではありませんよ。高金利29.2%じゃないにしろ、18%は利息として認められるわけですからね。18%というのは考えたらすごい額です。銀行の定期預金預けても、今0.5%利息つけば「それはすごいね」とか言ってしまうくらいだから。

 ですから、過払状態になってるかどうかは、債権者から債務者の取引履歴を開示してもらって、引き直し計算をしてみなければなんともいえません。でも、経験上では、例えば取引期間が2~3年で、借りたり返したりを繰り返している場合であれば、引き直し計算をしても残債務の額はあまり変わらないかもしれません。

 でも、だからといって、返済が厳しい状態を新たな借り入れでまかなおうとしても決して良い方向には進みません。できるだけ早く気づいて(←大事)、債務整理を行い、もいちど生活を見直して(←ここも大事)がんばっていこう!と自らのパワーで(←ここも)前向きに(←ここもね、くどい)考えてくださる方を、お手伝いしたいと思っておるのであります。

 ※うちの事務所は天神からですと地下鉄で23分。駅を出たら歩いて3分なんで、来ていただける方はもちろんもちろんウェ~ルカ~ムなんですが、かなり遠いよ!という方は、司法書士を紹介する総合相談センターで司法書士を紹介しますんで、もしよかったら頼んでみてはいかがでしょう?

【司法書士総合相談センター】
●福岡東相談センター 092-663-5055(紹介時間月~金13:00~15:00)
●筑後総合相談センター 0942-32-6840(紹介時間月~金13:00~14:00)
●筑豊京築相談センター 0947-44-2530(紹介時間月~金13:00~15:00) 
などです。

2006年12月19日 (火)

出会いの縁

 電子認証用ICカード一式が届いたので、朝イチでダウンロードしてセッティング。今宿法務事務所のオンライン化も第一歩を踏み出しました。

 あとようやく年賀状に着手。

 法律電話相談からの継続で、ここ何回か電話でご相談を受けて回答していたのですが、電話対応だけでは難しくなったので、司法書士総合相談センターをご案内して、近くの司法書士を紹介してもらうようアドバイスをしました。
 何せ、うちの事務所からはかなりファラウェイだったので、お客さんも近くがよかろうと思いまして…。
 でもその後、ADR(裁判外紛争解決手続)勉強者としては受けてみたほうがよかったのだろうかと自問。

 いやいやいや…こういう流れになったということは、その流れがもっともベストだったということだから、無理矢理流れを変えてはいけないのです。これも縁なのですから。(←お釈迦様風味)

 以前お仕事をさせてもらった方からのご紹介で、お仕事をいただきました。ありがたいことです。これも縁。

2006年12月18日 (月)

裁判員制度のための法律用語

  日経に載ってました。2009年の裁判員制度の到来に向け、検事の方々が、難しい法律用語をわかりやすく言い換えた「裁判員のためのよくわかる法律用語解説」を出版するそうです。

 例えば、「合理的な疑いをいれない証明」とは?うーんなんだかわかりませんね。これはですね、「常識的にみて、もっともな疑問は残らない程度の証明」ってことだそうです。

 へーぇ…

 まあ、そもそも一般的にそれを表現する言葉がなくって、だから難解な法律用語を使っているわけだから、そう簡単にわかりやすくはならないですよね。そこで私も、「合理的な疑いをいれない証明」の解釈を考えてみました。

 「普通の人がその証明を聞いたら、まあそれ以上の疑問差し挟む余地ナシな証明」 なんじゃそら!!??? 

 ごめんね検事さん、あなたたちの苦労がわかりました。

 ちなみに日弁連もこういう作業をやってるそうです。例えば「冒頭陳述」=「検察官が描いた事件のストーリー」。さすがにお品がおありです(でもちょっとキザ~)。これが検察官版は「検察官や弁護人が、これから証拠を使って証明しようとする事実を述べること」だって、長っ!

 じゃあクマモト所長ならば?そうねえ「最初に、検察官や弁護士それぞれが調べた、今回の事件についての事実と思ってることを話すこと」ってのはどう? …んーつまり、私のが一番長くてわかりづらいようですね。

2006年12月15日 (金)

「 リーガルカウンセリング」…ああ実践は難しい

 放置していたADR勉強会のレジュメを今ようやく作りました。いやーレジュメ作りってホント大変だねぇ…。勉強会とかの講師でレジュメを作られている方を心から尊敬します。

 とある案件で一進一退…じゃなくて一進五退ほどあり、ちびまる子描写でいけば、今の私には顔に斜線が入っていて、かつ目の瞳孔が開いて後ろに「ドボーン」とか書いてるような状態です。

 明日は昼からADR研修(上に書いた勉強会とは別)、あさっても午前中はその研修。なんだか頭が切り替わりませんが、なるようになるでしょう。

 いやいや、しかしお客様には、しっかりキゼンと伝えねばならない事もあるのさ!ラララ~…

2006年12月14日 (木)

落ち着け所長

 お客様と業務委任契約書を交わした際、うっかりお客様の名前の横に自分の職印を押してしまったりする今日この頃です。

 慌しいということはないのですが、やはり師走パワーなのかなんなのか、ちょっと気持ちがざわついているのでしょうか?

 リビング新聞の占いも、来週は「大切なことを決める時期ではなさそう。状況をしっかり読み、新年に持ち越したほうが吉」と書いてありますね。ははーん‥。

 ささいなことでも気になることは、はっきりさせてから取り組まなくてはなりません。2006年もあと2週間。迅速だけど丁寧に、四方八方に感謝の気持ちを忘れずにがんばっていきます。

今日はこのへんで。

 

2006年12月13日 (水)

ホワイトカラー・エグゼンプション2

下のブログがローテンションだったため、今日は気合を入れ直してもう一本アップじゃ。

 厚労省のホワイトカラー・エグゼンプション導入への動きに対して、過労死した人の遺族の方たちの団体が、「同制度導入は長時間労働を招き、過労死が増加する」として、導入断念を申し入れたそうです。

 ホワイトカラー・エグゼンプションについては、12月8日のブログでも書きましたが、現状存在する労働時間に関する規制(保護)について、ホワイトカラー(管理業務者・専門的業務者・自律的義務業種者)はエグゼンプト(除外する)というものです。

 今回、日本がこの制度を導入する目的は「労働時間規制を外して、自由に働けるようにすることで、能力がより発揮されたり、自己実現が図れたりするはず」ということであって、決して、過労死を増加させたりすると言ってはいないわけです。

 実際、この制度導入が吉と出るか凶と出るかはいろいろな議論があるようです。日経新聞も昨日今日と2日にわたって、この制度に関する小論文が出されています。

 ただ、いわゆる「長時間労働・残業しがち・終身雇用」体質の濃い日本の労働環境からいくと、この制度導入は、対象となるホワイトカラー労働者(年収規制が低い場合には特に)にとっては、あまりラッキーなことはないかもしれません。

 その論文に書いてありましたけど、日本のホワイトカラー従事者には、既に導入されているアメリカのように業務内容が明らかでもないし職務の選択権もない、転職もままならないといったように、自立的に働くための前提条件が不安定です。だから結局、長時間労働を避けるカードを労働者側が持たないので、範囲のあいまいな業務をこなすには、長時間労働もやむをえず…ということになりはしませんか、という懸念があるわけです。

 かといって、労働者の規制(保護)は過剰になると、労働者の新規参入が難しくなってしまって雇用が増加しないという側面もあります。

 労働の問題というのは、ほんとにいろんな要素がからみあっていて、あちらを立てればこちらが立たずといった感じなのです。

へこむこともある

 業務が重なると、TODOリスト作りを毎日やって、進行状況や交通整理をしています。

 業務には、短期モノと長期モノがあって、短期モノが終了すると、ついホ~っとなってしまうけど、長期モノも方法や段取りを考えておかないと、ある日進み始めたときにわからなくなってしまう。

 自分のテンションの上下で業務の進捗が悪くなっても、ひとり事務所なので特に励ましてくれる人がいるわけでもなく、結局は後で自分が大変になるということだし。

 相談の後、「あああ、あのときこう言えばよかった」などということが発覚すると、後からまた説明したり訂正したりすればいいんだけど、いちいちちょっとへこんだり。ハハハ。 仕事に慣れてくると、きっとこの辺の切り替えが上手くなるんでしょうけど、なかなか大変です。

 

 ……なんか今日のブログさみしい感じ?

 そうなのよ~まさに今日は「あのときこう言えば」的後悔があったというわけなのよ~。

 気持ち切り替えてまた明日がんばります。(昨日もがんばる発言で終わってるね)

 

 

2006年12月12日 (火)

欠けた印鑑

 登記申請を司法書士に頼むことになったら、委任状を作って印鑑を押してもらうんですが、この印鑑は登記申請にとっちゃ、かなり重要な役割を果たしてます。
 特に、不動産の持ち主が、その不動産に担保を設定したり、はたまた誰かに売る登記をまかされた場合、そのときに押す印鑑は、印鑑登録したやつじゃないといけなかったりします。

 んで、お客さんの印鑑の枠(フチのとこ)が欠けてたりした場合は、その印鑑で登記OKかどうかを念のため法務局に確認しに行ったりして、あとから補正で「これじゃー登記無理だから新しい印鑑証明書作ってやり直してください」みたいなオーマイガーなことがないようにしたりするのも仕事のうちですね。

 そんなわけで私も今日の登記申請のため、昨日の朝イチで西新に行き、調査官さんから「ちゃんと印鑑確認してくれたらOKです」の返事をもらったりして、「私ってマジ段取り良すぎ」とか悦に入っていたのですが、昨夜お肌のお手入れでテラテラに光った顔を鏡でみながら、ふと、ある恐ろしいことに気づいてしまいました。

 「登記出すの西新じゃなくって舞鶴だ」    ア~アアァァァ~…(奈落)

 もちろんその夜見た夢は苦しい夢だったような…(覚えてないけど)。8時30分に舞鶴の法務局に駆け込み、でも登記官さんに動揺は悟られないようにしつつ、とりあえず了解を得ました。朝10時にはお客さんが来ることになってたので、ほんとOKでよかったです。

 まだまだこげんありますね。今宿法務事務所長、がんばれ!

 

2006年12月11日 (月)

労働ブログ

 実は、このココログともう一個、労働問題関連の「別館」を作ろうと思っているんですが、私の使っているココログの「フリー」では、1つのアカウントに1つしかブログを作れない~。ココログには他にベーシック・プラス・プロのバージョンがあって、プラスかプロなら有料だけど複数ブログを作れるみたいなんだよねぇ。でもフリーからプラス・プロへの変更はもう出来ないんだってさ。ぶー。

 過去に楽天ブログを申し込みだけしてるんでそれを使おうと思ってフォーマットいじろうとしたけど、片手間には出来ず…。でも、楽天ブログを立ち上げる手が一番早そうなので、そっち方向でやっていきます。

 あと、このココログ内のジャンル別カテゴリーを「日々雑感」1つにしてしまいました。「登記」とか「債務整理」「成年後見」とかに分けてたんだけど、なんか雑感ジャンル増えすぎて。でも、やっぱり「債務整理」や「成年後見」は別にしていたほうがわかりやすいかな~などと思ったり、悩んでます。

 そろそろ12月も半分に近づいてきましたねえ。みなさんは後回しにしてるパンドラの箱はありませんか?私はあります。たとえば年賀状…そして私はADR(裁判外紛争解決手続)の勉強会に参加しているんでそのレジュメとか…。仕事ももちろん大事ですが、人としてのこういうこともしっかりやっていかんといかんのだYO!

2006年12月 8日 (金)

労働法2(ホワイトカラー・エグゼンプション)

 昨日の続き。労働に関するいくつかの法律を改正して、労働者の法的保護を撤廃し、その結果企業の競争力が高まった結果、景気回復と好景気持続を維持しているjapan。

 そして今後もいくつかの改正を予定しています。そのひとつが、日本版ホワイトカラーエグゼンプションです。

 労働基準法には、1日8時間労働・週40時間労働と定めてありますが、これまでも、特に専門性の高い業種や、いわゆる企業内のマネジメントを行うような立場の人に対しては「裁量労働」といって、やらなければならない仕事を与えて、それに何時間かけろうがorかかろうが労基法所定の労働時間に拘束されない、すなわち労働時間の「規制」(=保護)の対象外としていました。

 2008年の法案提出を予定しているこの「ホワイトカラー…」は、この規制対象外とする範囲を、ホワイトカラー従事者の一定年収取得者すべてに広げるというものです。

 だからいったいなんなのだ?てな感じですけど、これは結局「自分の仕事ならば、時間の長短にかかわらずちゃんとやり遂げてよね。ただし時間がかかったとしても残業代は支払わなくていいよね」ということであって、こうすることによって、被雇用者は残業代ナシで働かなくてはならないので、企業の利益は上がっちゃうという仕組みです。

 この一定年収の下限を「年収400万円以上」とする厚労省の素案だったようですが、そうなるとかなりの数の人が当てはまってしまうので、現在、その上限をあげる方向で検討中だそうです。また、ホワイトカラーの人達が残業手当もつかずに働くもんだから、パートの人達の働き場が減って、さらに失業率が高まるのでは?という懸念もあるようです。結局、ニッポンの人達は、家族を含めると膨大な割合が労働者なので、このような「風邪がふけば桶屋が」的悪循環が日本国中を襲うことになるわけです。

 他にも、企業の力を高めるための、労働者に風当たりの強いと思われる改正が今後予定されています。

 今回、労働関連の法律に触れ、一見、労働業界内部的は法律と思っていたけど、実はそこだけではなく、ニッポンの社会構造を変えるほどの力を持っているんだなと、恐ろしくなりましたバイ。

2006年12月 7日 (木)

労働法の勉強会

 ココログのメンテナンスが入っていたのでブログ書けませんでした。

 昨夜は「労働法制の変遷と雇用、労働の実態」に関する勉強会に参加してきました。30分遅れてしまったのですが、これがとってもわかりやすくて素晴らしい内容だったです。講師は弁護士の先生だったんですが、残念ながら私の事件に差し障りがある気もするので、お名前は差し控えておきます。残念でごわす。

 「いざなぎ景気超えで景気拡大中!」みたいな記事が新聞紙上を賑わせていますが、「実感ないよね~」という声もよく街頭インタビューなどで拾われてますよね。その謎がちょっと解決したのです。

 労働法(つーてもこういう名前の法律があるわけではナイ)には、憲法27&28条を原則として、労働基準法・最低賃金法・男女雇用機会均等法等、いろいろな法律があるんですけど、1986、87年、1998年、そして2003年にこれらの法のいくつかが改正されたことが、現在の格差社会を引き起こしたというものです。

 改正のキモは「日本の企業の競争力を高めるための(法による)規制(の)緩和」。たとえば、女性の休日勤務を認めたり、フレックスタイム制を導入したり、人材派遣を合法化したり、裁量労働(仕事内容を決め、それを何時間かけようが自由)の範囲を拡大したり…これらは一見、被雇用者にとって、雇用における自由を認めたようなふうに見えます。

 でも本当の目標は、企業側がこれまでの「年功序列」や「終身雇用」「残業代支給」など、被雇用者を守ってきた制度(←これがいわゆる「規制」)を廃止するためのものだったのです。効率的・合理的な企業経営をしていくことで、企業の利益は増えていきます。そして現在、企業は空前の利益を出したりしてるわけです。ノー残業代で働いたり、正社員でない立場で働いたりする人たちのおかげで…。

 労働法制が変化したことで、1997年から2001年の間に正社員の数は170万人も減り、非正規社員は200万人も増えたらしい。法律ってーのは、すごいパワーなんだねぇ。

 ハナシ受け売りです。でも明日も(たぶん)この話の続きさせてください。

2006年12月 5日 (火)

法律は、自分の身を守るもの

 会社に請求する司法書士の報酬。いったん出していた請求書ですが、「源泉ほにゃららして請求書出し直してくださいね」と言われ、「ハ?それはいったい?」
 ほにゃららが既に脳に残っていませんが、常識なんですかこれって…やり方いまいちわかりません。新米バカ丸出しの今宿法務事務所長(部下ナシ)です。

 昨日の日経(またか…)を読んでたら、石田穣一さんを紹介するコラムがありました。この方は高等裁判所長官などもされた(福岡高等裁判所も)方なのですが、現在は引退して沖縄に暮らし、「ゆたかはじめ」さんの名でエッセイなどを書かれているようです。

 そのなかに(引用、ではなく思い出し書き)「法律は人を守るために作られたはずなのに、いつのまにか相手と争うためだけに存在しているような気がしていやになった」みたいなことが書いてありました。

 最近、私もとみにそのことが気になるお年頃でして、最近のブログにもアイムソーリー法だの村上ファンドはどーなのよだのと書かせていただいておりますので、石田さんのコメントのこの部分、とても印象に残りました。

 私はこの仕事がイヤと思うことは、今のところありません(わからんから自分がいやになることは多すぎ)が、このコメントは、私の迷いを少し解決するヒントになったような気がします。すなわち、仕事のスタンスとしては、法律を「相手を責めるもの」ではなく、「自分の身を守るもの、幸せにするもの」として使う、みたいなことです。

 抽象的ですね。しかし具体的にどうすりゃいいかは自分でも全く見えてませんが、仕事やりながら、少しずつわかっていくかもしれません。

2006年12月 4日 (月)

破産者の職業制限

 またしても日経ネタで恐縮ですが、今度、破産者の職業制限が緩和される法案が提出されるそうですよ!

 現在は、破産手続開始決定すると、復権するまでは公法上、私法上でいくつかの権利制限があります。職業制限もそのひとつで、たとえば、私らのような士業のほか、宅地建物取引主任者や旅行業者、証券取引外務員、質屋、警備業者などにはなれないというものです。

 そのうち、保険募集人などいくつかの職業制限を外すとすることが、今度の法案です。提出は再来年の夏ごろになるそうなので、施行もちょっと後になるでしょうが、この制限が緩和方向にあることはとてもいいことだと思います。だって、あまり意味ないと思いませんか?いいかげんな人はまったく破産者とはかぎりませんさ。私だって学生バイトで半日で辞めて逃げたことありますし(自慢できんって…)。

 ただ、誤解のないよう言っておきますが、破産者というのは、破産手続開始決定出てから、免責が下りるまでの間の数ヶ月の期間だけですからね。債務整理手続の説明をしていて、この職業制限の話をすると必ず「ええっそんな…」と聞き返されるので、免責が出れば晴れて破産者ではないのでご安心を…。だからと言って安易に破産を選んでも、その後の生活再建が大事なことは言うまでもありません。

2006年12月 1日 (金)

一転、無罪主張

 村上ファンド元代表の方のインサイダー取引に関する刑事裁判が始まっています。インサイダー取引にあたるかどうかの判断を下すため、証人尋問が行われているのですね。

 一番最初に元代表氏がおっしゃられていた「聞いちゃったといえば聞いちゃったんですよね」というコメント、その当時の発言の流れで考えれば、それは明らかに罪を認めたと言えると思うんですが、裁判になれば一転無罪主張、くだんの「聞いちゃった」発言も「そういう意味の聞いちゃったではなくって…」などとすりかえられていました。

 もちろん彼は無罪なのかもしれませんので、外部の人間がえらそうにどうこう言うのもアレなんですが、裁判っつーのは時にいびつなシステムだよね…とか、こういうのを見ると思ってしまうのですよ。

 裁判で当事者の代理人として活動するからには、もちろん依頼者を全力挙げてお守りしないといけないので、強気GO!でやっていかないといけないし、それが仕事ですからまあ仕方ないですよね。しかし、そんな屁理屈みたいな言い逃れされた場合、被害者側からすると「あんたあの時謝ったじゃんか!」とか後ろアタマはたきたくなりませんか?アタクシはなります。

 一方がWIN(勝つ)する裁判システムには、他方LOSERのダメージケアがなされず、怨恨が残る場合もあるように思います。

 無罪を主張するのはもちろんよいです(それが事実なら)が、前にもブログで書いた「アメリカ型訴訟社会」が来れば、その後にはいずれそのWINNER-LOSERシステムに疲弊が出て、「やっぱし、悪いところは誤ろうよ」的揺り返しがくるはず。

 刑事事件はしょうがないにしても、日常の民事事件においては、必ずしも「即裁判」がベストではなく、円満解決に向けて双方コミュニケーションを取る努力をしてみるほうが、ストレスは少ないかもしれません。なんかまとまりませんな、今日は。つまり言いたかったことは、「村上さんってちょっと往生際悪いわよねぇ」と思ったということですか。

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