司法書士の0783(オナヤミ)
今日相談者の方と、とある事件の次の一手をどうするかについて話しておりました(内容は書けませんが)。んで、この方針を誰が決めるか、話しながら私はジレンマみたいなものを感じました。
普通は私から、Aという方法を取ったときのメリットデメリット、Bという方法を取ったときの(以下同)などを提示して、どれがいいかを依頼者に選んでもらいます。今回もその方法を取ったわけですが…。
私の心の中に「Aのほうがいいのかも」という思いが少々あったとして(仮定ですよ仮定)、複雑な思いでいっぱいになっている相談者の方に、ちょっとでもA寄りの発言をしたらば、たぶん相談者のなかにも「Aにしよう」という決意が簡単に形成されてしまうような気がして、自分の発言が「今、片寄ってないよね」とかイチイチ怖くなったのです。
相談者の方は「どっちがいいのだろうか」と思い悩んでいます。私にも「どっちがいいだろうか?」と問いかけてきます。そのとき「こっちのほうがいいと思いますよ」ということを、司法書士(わたし)は言えるんでしょうか?
司法書士倫理には「依頼者の自己決定権を尊重し…」とありますから、やはり倫理上言えないのでしょうね。もちろん、法的に明解な個々の事項については、答えられる範囲もありましょうけど。
あああ~!!でもでも今回の場合はどうなんだろうぅぅぅぅ~…迷うわぁぁぁぁぁああああ!!(ハッ…夢?)
今夜は、ひとり悶絶祭りです。
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