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2006年11月29日 (水)

登記申請の意思確認

今日は、不動産の取引当日にこれないお客様の事前面談に行ってきました。

 司法書士や不動産関係の人以外には「何やろ?」というこの作業、実は私ら司法書士に課せられた職責のひとつでして、要は「ほんとに売主は不動産を売る気があるのか」ということをいろんな手を使って確認することで、立ち会った不動産取引の真正を担保しようとするものです。

 取引当日に本人方がいらっしゃる場合はあまり問題ないのですが、お仕事の都合で代理人がおみえになることがあります。そんな時、いらっしゃった方はホントに売主本人から頼まれたのかとか、売主の知らないうちにやっちゃってるんではないだろうかとか、そういうことを売主に確認しなければならん義務があるんです。司法書士は疑い深いんです。

 確認の方法は「会う」が原則ですが、場合によっては「電話確認」という手もあります。今回、私は、これまで双方としてきたやりとりや状況証拠によって「たぶんこれは問題ないだろう」と思い、「これは電話確認でもいいのではないか…」と思ったりしてたわけです、私のなかの「ユニクロを着た悪魔」が…。でも「たぶん」は消えないわけで、結局昨日までモンモンとしておりましたがその矢先、所属する福岡県司法書士会から『登記申請意思の確認について』というお願い文が送られてきたのです。

 そこには『最近当事者の意思確認をしていないことがあるようだが、あるところではそのことで最近問題が発生したりしてるので、意思確認はぬかりなくやりなさい』と、まるで私の心を見透かしたような文章が書いてありました。

 きっと司法書士の神様が「クマモトよ、あんたこんな大事なことで楽をしようとしとらんや」ということで、喝を入れるためにこの一文を送られたに違いありません。

 なんだか当事者の人に失礼かな~と思ってた自宅訪問ですが、これでふっきれました。結局、本人さんたちだって、そのほうが安心だったりするはずなので、これからは厚かましくやろうと思います。

 ちなみに、今回確認する方は外国の方だったので、「もし日本語できなかったらどうしよう…」と思い、行く直前に本屋に寄って旅行英会話の本を手にとり、立ち読みで「ナイストゥミーチュー」などと小声で練習してから行ったのですが、思いっきり「くまもとさんですか、こんにちわ」としゃべって戴いたので、ノープロブレムでした。

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