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2006年9月 1日 (金)

相談の技法2

 昨日の話の続きです。ちなみに「高齢者とリーガルカウンセリング」というDVDは、東京の司法書士会での講義を熊本の同期の方が録画して送ってくれたものなのです。講師は、前の日記でも出てきた、早稲田大学教授の和田仁孝先生です。

 その講義のなかで、「高齢者ということで、あるいは認知症であったりするだけで、彼らに対する接し方が、幼児に対するような語りかけになったりする場合、その方の人格を尊重しえていないことが多い」というような話がありました。

 私も、このことについては同感です。以前、身内が病気で倒れた際、高齢であったのと、当時は重病だったので(今はほとんど回復して元気になりました!)しばらく入院を余儀なくされたのですが、そこで働くスタッフさんたちが、いわゆる「子供に接するような」話し方で身内に話しかけるのです。

 自分より何倍も先輩なのに、なぜ子どもに対するような話し方になるのか。私は、もし自分が年をとったときに若者にこんな風に話されるのはなんかいやだな、と思いました。

 そして、入院のとき、身内は自分たちと話しているときは普通に会話するのに、子どものような扱いをされると、なぜか身内も急にぼんやり対応したりして、私の目からは「高齢者を演じている」ように見えたのです。

 ただ、このような話し方って、話している当事者としては決して悪気があるわけではなく、むしろ親切で優しい気持ちで接しているんだと思います。

 かくいう私だって、つい最近、電車でおばあちゃんに話しかけられた時も、求められてないのになぜかゆっくり大きな口調になってしまっているわけですから、人のことをとやかく言えたもんではありません。

 講義では、別にこのような話し方が悪いと言っているわけではありません。ただ、高齢者の方が子どものように扱われることを本当に望んでいるのかと、相手の気持ちになって考えたら、そんな対応にならないんじゃないかな、ということです。

 相談を受けている段階で、相談者の心が閉ざされてしまったら、その後の良い解決はないでしょう。私は話が決して上手ではなく、いつも「ああ言えばよかった」「あんなこと言わなければよかった」と反省するクチです。

 でも、その人ごとの大事な相談を受ける立場にある人間としては、「トライアンドエラー」を繰り返して相手の心が閉ざされてしまわないように、ちゃんと勉強することが大事だなと思うわけです。

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