« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »

2006年9月29日 (金)

実務テク、あれこれ

 相続登記にも使う遺産分割協議書は、普通はそのコピーが法務局に残ることになります。でも、預金の相続分などは、口座番号や金額が記載されているので、それ見られるのはちょっとねぇ…って感じですよね。

 これまでは、コピーを取って、見られたくない部分をマジックで消して法務局に提出する方法しか知らなかったんですよ、ごめんなさいね。でも、せっかく今宿法務事務所開業初!の相続登記申請ですから、いちお先輩司法書士に相談してみましたら、「分割協議書と別に、もいっこ遺産分割証明書を作って、不動産の相続分だけ記載しておけばいいからそれにしなされ」と教えてもらい、またしても「なるほど」宣言。

 あと、商業登記の申請がひとつあるので、「そうだ今こそオンライン申請に挑戦だ!」と思い、はじめて真剣に申請のしかたの資料などを読みこみましたが…ううう、わからんよぅ…。ただ、どうやら「電子認証キット」というシロモノが必要そうなので、それを販売しているリーガルという会社にTEL。「とにかくわからないので必要なものをください」と言いましたら、「司法書士のくせにそんなのもわからんのかー!」などということもなく、物腰のやわらかそ~な男性が、まるで子どもに諭すように優しく教えてくれました。

 んで、結局、申請書のみをオンラインで送るだけなら、日本司法書士会連合会(つまり内輪)に申し込むだけでよいのね!?キットとかいらないのね!!?

 ホント誤解してましてすみません。さっそく連合会に申し込み。ちょっと時間がかかりそうだけど、今回の登記でやれるといーなー!と思ってます。

2006年9月28日 (木)

オナヤミナシ

 今日は一件お客さんのところに寄ったほか、法務局で評価を取ったり、役場で住居表示実施証明書とったり。あと、事務局に行って、家庭裁判所の成年後見人候補者名簿の申請もようやく出しました~。

 18時から電話相談当番なので、夕方赤坂の事務局から地下鉄に乗って今宿へ急いで戻ります。おお、電車の中吊り広告に「法テラス」が。10月2日からですね。電話番号「0570-078374(オナヤミナシ)」ですよ、お悩みナシ。コールセンターは365日稼働するそうです。初日、どのくらい相談が来るのかな~。

 コールセンターでは、よくある相談には一応マニュアルが用意されていて、その場でオペレーターが回答してくれるらしいですけれど、基本的には、そこから、各士業や専門家の相談センターを案内されて、相談者は案内された電話番号に架電しなければならないみたい。相談者が「やはり役所、たらいまわしなのか?」感を持たないといいなあと切に願います。

 今週土曜日、(社)成年後見リーガルサポートでは「全国一斉無料法律相談会」が、翌日日曜日は「法の日無料法律相談会」があります。リーガルの方は、先輩の相談を見に行って勉強してまいります。あと、日曜は電話相談を受けるのです。相談過誤のないよう、電話でお答えできる範囲ですが、しっかりがんばってこようと思います。

2006年9月27日 (水)

再チャレンジ

 安倍内閣発足ですね。総裁選のとき「美しい国、日本」とか漠然と言われすぎて、ナショナリズムあおられそうで怖かったんですけど、組閣の布陣を見てみれば、改革していこうという意欲もみられたので、ちょっとホッとしたりして。

 ただ、どうしても気になるのが「再チャレンジ政策」。何度失敗しても這い上がってこれるような世の中に…って、そんな「何度谷底に落とされても這い上がってこんといかん国、日本」なの?資本主義の国だから仕方のないことなんですけどね。もうちっと暖かさがほしいところ。

 でもまあ、きっと安倍さんの方が私の何千倍もこの国のことを考えてくれているのは確かです。とにかく頑張って年金問題や社会保障問題を解決してほしいですね、私も頑張るから。

 今日は午前は来客で公正証書作成の打合せ。お昼からは不動産仮取引の件でお客さんや登記所を回りました。あと、不動産屋さんのお知合いの調査士さんのところへ連れてってもらって、複雑な表示登記のことについて相談しました。いろんな人からいろんなことを教えてもらい、5分おきに「なるほろなるほろ~」です。

 頭がなんかパンパンになってきたので(キャパがちっこいんだYO!)、ちょっとブログを書いて休憩です。

2006年9月26日 (火)

神様よろしく

 ううっ終わらない~初めて受ける業務で業務委任契約書を作ったら、イチから作るからえらい時間がかかってしまったです。ぎゃー。

 今日のうちには他のが全部終わらなかったよう!明日の業務のうち、いっちばん大変な書類は作らなくていいことが夕方発覚したので胸をなでおろしてたのに、それがなくてもこんなに時間がかかるなんて。

 またしても「早くベテランになりたい」おばけが…。

 どうやら集中力が切れたので今日はおしまいにします。明日がんばるぞー!いろいろちゃんと無事に進行しますように(祈!また神頼み)

2006年9月25日 (月)

まいにちがお勉強

 夕方、近所にお住まいという行政書士の方が事務所に来てくれました。その方の事務所は近所ではないのですが、近くに住んでいるので‥ということでした。

 私は他士業の方をほとんど知らないので、このような機会を作ってくれたのがとてもうれしかったです。いろいろ連携できるとよいなあ。

 あさっては来客と取引関係が重なり、ちょっと大変です。いろんなタイプの仕事をいただけるのは本当に本当にありがたいことです。しかしかなりの緊張が‥。またしても同期の方のお世話になりつつです(いつもスンマセン!)

 明日はもろもろの準備がちゃんと進みますように☆がんばるぞー。

 あ、あと今朝費用のお問合せのお電話をいただいた方、これまたバタバタとあいまいで申し訳ありませんでした。(登録免許税と報酬をわけて説明してませんでしたね)。はっきりした金額はどうしても電話だけではお伝えしづらいものです。書類等お持ちいただければ見積りを出しますので、いつでも気軽にご相談ください。

2006年9月22日 (金)

役場めぐり

 今日は朝から西部の役場や法務局を巡りめぐってました。

 初めて志摩町役場にも行きました。前原市役所で志摩町役場の場所を聞いたとき、「えっ車じゃないんですか!?たぶんバスがあると思うけど…」と言いよどまれました。このとき固定資産課の人たちの私を見る目が同情に満ちていたことで、私は何かを察し、対策を講じておかなければならなかったのです。

 筑前前原駅に戻り、えーっと役場行きのバスは何時かなー…うっ1時間後か。今日は時間もないしタクシーでGO!1070円で到着。

 感じのよい役場の方にお願いして用事を済ませ、さて帰りのバスは何時かなー…ううっ1時間後か。今日はほんと時間ないしタクシーで…と役場を出たけど、ここらへんはタクシーが走っていないことに気づき、ちょっとぼんやり…。まあ歩いていればタクシーも通るだろうと思いとりあえず歩きはじめた私。

 なんだか天気がよくて気持ちいいわ~オッ大きな建物の建設中?ほほう、これが今度志摩にできるというイオンのスーパーセンターですか…とか楽しんでる時間は今日の私にはなく、歩きながらタクシーを捜索。はるか先に走っているタクシーを見つけ両腕を振り上げ激しくアピールするも気づかれず、振り上げた手が哀しい感じ。しかも今日は紫外線対策を怠っていたので、UVーA波とB波も私のうなだれた首を容赦なく攻めてきます。いやそれだけは勘弁してほしいと。

 前原市役所の人たちの同情に満ちた視線の意味が少しわかったような気がしました。

 志摩町をまたいで前原市に突入したあたりでタクシーゲット。日光にさらされてぐったりしつつ、前原駅で降ろしてもらいました。そして法務局へと歩き出した私の右足が急に重い。もしや…とカカトに目をやれば、ペパーミントグリーンのガムが靴に…OH!NOOOOO!

2006年9月21日 (木)

自分のできることを知る

 夕方に某金融機関から「積み立てをしてもらえませんか」という依頼がありました。積み立てだから別に自分に損はないのでやることにしました。

 なんか私もイッパシの司法書士っぽい?でもあんまりやりすぎて自分の業務をせばめてはいけないですね。

 そして夜はリーガルサポートの少人数ゼミ、超ビッグネームの司法書士の方が私たちのグループの講師でしたので、ゼミというより完全に講義みたいになっていましたが、あの手この手のいろんな話が聞けて非常にためになりました。

 被後見人の財産を掌握し、その処分方法を決めるなど、後見人の権限はとても大きいので、それを間違って使わないことはもちろんですが、周囲の親族の声とか、自分のみの判断で「よかれと思って」やる行為とかが、うっかり後見人業務(主に財産管理)の範囲を越えてしまい、大きな問題に発展してしまうという危険が大いにありそうです。 

 被後見人との距離を保って、自分の業務権限を常に意識しつつのブレーキがとっても大事。でもせっかくのリーガルサポート、心はホットにやってみたいなと思います。

 その後は同期の人たちの飲み会にお誘いいただきました。西のはしっこにいて、周りに司法書士がいない環境なので、みんなのやってる話を聞かせてもらうのはありがたいものです。皆がんばってるんやなあ…私も、小粒ではありますがこれからもマイペースでがんばってまいりたいと思います。

2006年9月20日 (水)

まんじゅうの恨み

 朝から公証役場で打ち合わせ。わからないところをいろいろ聞いて、懇切丁寧に教えてもらう。感動的に優しい。公証役場の人たちの子どもになりたい…。

 勤めの司法書士だったときは、こういう役場関係ってコワイ印象があったし、私も「知らんかったらいかん、バカにされるわっ」などと気負っていたものですが、自分でやるようになってからは、もう丸腰というか、とにかくお客さんには絶対に迷惑をかけられないという十字架を背負っているので、コワイとか言ってられないわけです。

 こっちもいろいろ準備して相談すれば、向こうもガッチリ向き合ってくれるものなんですね。最新判例の解説もしっかり聞かせてもらい、ありがたく役場を後に。

 せっかく天神の近くまで来たので、せめてお昼用のパンとかおいしいパン屋さんで買いたいな~。でも電車が来るまでの間に決めることができず、がっかりしながら結局近所のダイエーでいつもの黒糖まんじゅう(←昼用@あんこ好きなのテヘッ)を購入。そしたらなんとダイエーの出口で、お彼岸特集とかいっておはぎとか蒸しパンとかの屋台が出てるじゃないのよよよよよ(泣)イベントごとは、ちゃんと店内でインフォメーション流しといてほしいです!(怒)

 

2006年9月19日 (火)

世のために何を為す?

 お昼に、告別式に参加してきました。
 私はその方とはお会いしたことがなかったのですが、告別式のなかで、友人代表の方や親族の方が弔辞を述べられていて、その方の人柄の良さ、というか人間性のすばらしさがとてもよく伝わってきました。

 息子さんも、暖かくて大きな雰囲気を持っておられる方なので、お父様のそういう気質を受け継がれたんだろうと思います。

 お葬式に出るのは久しぶりです。私が年を取ったからかもしれないけれど今日の式に出て、生きている間に、何か世の中のためにほんのちょっとでも役に立たなければならないということをしみじみ思いました。

世の中のため、なんて偉そうに言うけど、私なんかができることなんてしれたもんです。

 いろんな人のおかげでここまで生きてきたことを、特に若いころは全くわかってなくて、勝手に生きてきて人に迷惑かけてばっかりだったので、最近はとみにそのことを反省したりもしてますが、反省ばっかりしてないで、せめてなんかその償いを実行せねばならんのです。

 「言うは易し、行いは難し」…でも、意識的にやっていかないと一生はあっという間です。

今日はしんみりですみません。

 

2006年9月15日 (金)

村瀬孝生さん

 先週土曜日はリーガルサポートの1日研修でしたが、3コマあったうちの1つ、村瀬孝生さんという方の講義がとても面白かったので報告します。

 村瀬さんは福岡市で「第2宅老所よりあい」を経営しておられる方なのですが、この方の、一般的に認知症と診断されるような人々への接し方・考え方は非常に暖かいものがあります。

 食べる・寝る・排泄するという人間にとって最も基本的かつ重要な行動を、自らの力だけで行うことが難しくなったとき、そこにどういう形で寄り添ってあげるのがよいのかというのを、ご本人の長い経験を交えながらお話ししてくれました。

 エピソードのひとつに、夜中におやつを食べるおばあちゃんの話があって、そのおばあちゃんはその日も夜中の3時に起きてあんぱんを食べるのですが、村瀬さんも横に座って、おばあちゃんが半分くれたあんぱんを食べたそうです。村瀬さんはそのあんぱんを10秒もかからずに食べたんですが、おばあちゃんはそれを、15分もかかってゆっくりゆっくり食べ終えた、という話でした。

 村瀬さんが「これまで食事の時間というと、自立をしてもらいたいために自分で食べてみなさいと言うくせに、30分も経つと、今度はこっちの後片付けが間に合わないからということで、おさじを取り上げて食べさせてしまう。あんぱんを食べる時間にこんなに差があることがわかったとき、お年寄りの時間というのはゆっくりゆっくり流れていることに気づいた。ごはんをせかすことは、お年寄りに流れる時間をわかっていなかったんだと思いました」というふうなことをおっしゃられて、「はーなるほど」と私も感動したわけです。

 ↑たぶん私の説明がへたで「ぜんぜん感動せんけど」と思われた方も多いと思いますので、彼の著書をご紹介しておきます。
「おしっこの放物線」http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876721165

 昨日のNHKでも介護現場の方のお話をやっていましたが、村瀬さんのお話でも十分伝わりましたけど、やはり現場は本当に大変らしい。介護認定のありかたや若年世代の介護業務への従事・定着の問題など、課題が山積みのようです。その場には利用者側と、厚生労働省の方もいましたが、そっち側の発言と現場の方の発言にかなり幅があって(というか三者なかなか噛み合わない)、現場の方は非常にもどかしそうでした。

 ほんと毎日自分のことでせいいっぱいとか言ってる場合じゃないですよね~(私のことです)。

 ちなみに、なんで先週の土曜の分を今日書いたかというと、私はこの講義の後、「コレはぜひ敬老の日のネタにとっておこう。ウッフフ…」と思っていました。でも、今日夕方事務所に戻る途中、ふと近所の石村萬盛堂ののぼりを見たら「18日(祝)は敬老の日」って書いてありました。

 あ、15日じゃないの?今週の三連休ってそういうことだったんですね?ウッフフ…

2006年9月14日 (木)

お湯さえあれば…

 今日は朝イチから西新の法務局に回収に行ってたら、司法書士総合相談センターからの紹介ということで、新規のお客様が相談にみえることになり、回収後急ぎ事務所に戻ることになりました。

 先日、お茶の葉も購入し、9月4日の日記に書いていた「お茶葉問題」も解決していたのですが、私の戻りとお客様の事務所到着がほぼ同時で、お湯が沸かせず。しかもお客様はお茶持参だったので、結局はそれに甘えてしまい、いや恐縮々々…。

 お客様が帰られた後、沸かせなかったお湯を沸かし、お茶を入れて飲んでみましたが…やや、美味しいではないの☆

 おもてなしまでなかなか手が回らない状態なので、せめてお茶でも良いものをと思い買ってみたのです。なんか葉っぱが、新しいタタミみたいにつるつるできれいなのだー。そのおかげで適当に入れたわりに、私でもまあまあのお茶を出すことができそうです。

 ただ、毎回毎回お湯を沸かさなければならないというところに問題があるのも事実。次はポットなのか?と開業したての事務所経営者は頭を痛めるのでありました。

2006年9月13日 (水)

グレーゾーンに噛まれる

日経新聞によれば 「新生銀行系シンキ、有人店を月内全廃」だそうです。
消費者金融会社も数年後にはずいぶんと様子が変わるかもしれないですね。ていうか、シンキって新生銀行系列だったんですね。たしか3年連続顧客満足度ナンバーワンの…(by8/24の日記)

 貸金業法の上限金利の改正とか、特例金利の暫定期間のボーダーについて、金融庁とグレーゾーン撤廃を求める人々との間で激しくやりあっているのを見つつ、個人的には「結局は、あんまり変わらないのでは…・」などと思っていましたが、こういうことが世間で取り上げられたりすることで、じわじわと消費者金融をおびやかしているのですから、それはやっぱり積極的に活動している人たちの成果がしっかり出始めているのだろうと思われます。

 私たちがやっている債務者の「過払い金返還請求」も増えに増え、大手金融4社の2007年3月期の業績では経常利益の20%が過払い金返還関連費用にあてられるという見通しだそうで。

 グレーゾーンを利用して、巨大企業になった消費者金融(の大手)ですが、そのグレーゾーンに手をかまれたような格好?社長だけが利ざやで儲けすぎなんよ~リストラされる社員の身になれっちゅーねん…。

 今日は夕方とある会社の方(詳しくは書けないんですけどね)が、司法書士とのタイアップ(←とは違いますけどね、書けない)のようなお話を持っていらっしゃいました。最初は「これがよく司法書士界で言われている“開業したての司法書士を狙う悪徳な罠”ってやつかしら」と思いましたが、別にそういうことではありませんでした。でもお断りしました。お二人がかりではるか西まで来ていただいたのに本当にすみませんでした。

他の士業はどうかわからないけど、司法書士にはちょっと難しいんじゃないかな~。わからないけど、司法書士倫理の解釈として無理なのではないかしらと(私は)思ったです。

2006年9月12日 (火)

ベテランへの道

 今朝は相続にからむなんやらかんやらで朝から不動産屋さんと一緒に現地へ。

 まずは家の現況をデジカメに収めます。‥しかしこの手の写真って撮りどころにコツがありそう‥とりあえずよくわからないので何でも撮っとけとばかりに激写。

 相談者の方々には、いろいろ決めていただかないといけないことも多かったので、とにかくわかりやすく説明をせねばと思い、昨日から本や判例を読み、必要書類を作成しつつで今日を迎えたわけですが、同行の不動産屋さんのフォローが効いて、なんとかご理解をいただけたような気もし、今後の方向性も見えてきたような気もいたしました。しかし今朝出かけるぎりぎりまで準備しながら、心臓が実際痛くなったりしてました。ああ早くベテランになりたい。

 そして昼、打ち合わせ中にTELがあり、出てみると「あー法務局ですけどこないだの登記に補正が‥」

 えっ?ホ、ホセイ‥ホセイってもしかして「補正」のこと?‥ギャアアアアやめてやめてその言葉だけは聞きたくないです~!!‥などと激しく動揺しましたが、「そ、それはいったいどこですか?」と聞きますと、「あー申請書の先生の申請印のところ職印押してあるけど、認印だと思うので認印押しに来てください」ですって。

もーよかったーマジで‥‥‥‥(笑泣)

 いやこれまた司法書士しかわからないビビリポイントネタで申し訳ありません。でも、登記のプロ司法書士はこういう補正も撲滅していかねばなりません。これからも精進してがんばります。

 

2006年9月11日 (月)

おまとめローン

 さっき、届いた広告メールをぼんやり見ていたら、下のほうに「破産だけは絶対にしないでください」なんて文字のリンクバナーが貼ってあり、クリックすれば「アッ○ローン」のおまとめローンのサイトだといふ。

 もー!「おまとめ」とか考え出したら「私(オレ)なんだか危ういのかも…」と考えるときが来たのかもしれませんよ!

 だいたい300万円くらいの借金があったとして、それをまとめて年利15%の金利のやつに乗り換えたとしても、単純計算で年45万円の利息です。元本が減るからその分利息も段階的に少なくなるとは言え、月の利息は最初で約4万円弱、月5万円を返済しても、元本は1万円しか減ってないですね。しかも、おまとめローンは一回借りたぶんは、返済して枠が空いても、そこから借り入れをすることができないしくみです。

 「5万円」と聞くと、これまで10数万も毎月返済していたことから比べると、軽くなるから大丈夫って思うだろうと思うけど、よくよく考えてみたら、借金のし始めは5万円が足りなかったから、借りたのではなかったですか?返済分であと5万円足りなかったから、追加の借り入れを行ったのではないですか?

 ということは、やっぱりいつかまた足りなくなって、今度はもっと条件の悪いところから借りなければならない~…という状況にならないとも限らないのですよ。

 別に恐ろしがらせているつもりはないんですけど、とにかく一度、気持ちを落ち着かせて、将来の自分の生き方のこととか家族のこととかよ~く考えて、方向転換を目指してファイトしてみてください。

 ↑今日はなんか熱い私でしたけど、実は土地の取得時効の件で悩み爆発の一日でした。ブモーッ!

2006年9月 8日 (金)

登記識別情報とは。

 今宿法務事務所、本日オンライン指定法務局への初申請!ワッショイ!

 司法書士以外の方には、まったく共感できないこの気分かと思われます…っていうか司法書士も?いやほんとすみません。

 オンライン指定法務局に登記を申請すると、これまでのいわゆる「権利証」はなくなって、英数12桁の番号を通知されるだけになります。一応、紙で通知されるけど、その紙が大事というわけではなくて、そこに書いてある英数字さえあればいいので、仮に悪用を考えている人がその数字をメモ用紙か何かに写しさえすれば、そのメモ用紙も立派に従来の権利証として機能するのです。

 だから、通知される際にはその数字のところに目隠しシールが貼られています。このシールは、一回はがすともう貼ることができないので、はがされたら一目瞭然です。もしはがされているのを発見したら、法務局でできる「番号の失効制度」を使って、その番号を使用できなくすることができるので、そんな危険を感じたら、法務局か司法書士に聞いてみてください。

 あと、法務局に申請を出す時までであれば、「何か恐ろしいので、その英数字はいりません」と不通知を選択することもできるのです。でもその場合、次にその物件で登記をしようと思った時に、不便になったり、費用が余計にかかったりすることもあるので、選択の瞬間には、メリットデメリットをよく考えて決めたほうがいいです。

 とにかく、これまでの権利証同様、しっかり保管することが大事だというわけです。

 ハッと気づけば明日はリーガルサポートの一日研修ではないですか。ちょっと忘れてたよ…でも、家裁の後見人名簿への登載も、この研修で単位を取れば可能になるので、がんばって行って来ようと思います。

2006年9月 7日 (木)

区役所は親切だった。

 相続用の戸籍収集。戸籍謄本というのは、時代に合わせて法律が改正されたりして何度もバージョン変更があっているんですが、改正後80年経過で、改正前の古いバージョンは廃棄されるということを今日知りました。なるほど~。

 しかし最近は区役所の方たちも親切です。昔の戸籍謄本って探してもらうの結構大変なのに、なんかえらい腰が低くてこっちが恐縮…。そこまで優しくなくても、とすら思えたのですが、怖いよりは絶対に絶対にイイっすね!

 (だって怖いとホントいろいろ聞くのもツラくなって、「いいや、また出直して別の人に頼も…」とか二度手間をあえて選びたくなったり…小心者)

 明日は決済です。遠方の方なので、不足書類とかがとっても怖いです。印鑑証明書3ヶ月内のをちゃんと持てきてくださいよーっ(祈!!!)滞りなく進行しますように(祈!!!!!!)

 

2006年9月 6日 (水)

パーテーション設置

 事務所にようやくパーテーションを設置しました。正直なところ、ちょっと圧迫感が出てしまったのですが、これまでは入り口のドアを開けるとご相談スペースが丸見えで、守秘義務違反とも言える状態だったので、早く目隠しをせねば~と思っていたのです。

 これで入って来た人からは見えなくなりましたので、ほっとしました。

 当事務所にはもうひとつ部屋があって、そこがまあ相談スペースとしては最適かな、と思うのですが、現在、実家から中途半端に応接セットの椅子(しかも2脚。微妙‥)だけが送られてきており、応接スペースにするためにはテーブルと、あと絶対もう1脚は椅子が欲しいのよね、という心境なのです。

でも、テーブルはともかく、1脚だけ違う椅子ってどんなの選べば合うのか?既存の椅子とマッチングするやつを探しているのですが、なかなか見つかりませんで、今に至っています。既存の椅子がかなり座り心地が良いので、惜しいです。

昨日の理事会の見学会は、わりと渋々行き、その後の懇親会も参加者少なかったので、小心者の私は断りきれず、これまた重い足取りで参加したのですが‥よく飲みよくしゃべってとても楽しかったです。いろいろ教えてもらったし。みんな大先輩なのに優しいなあ!ほんとありがとうございました。

2006年9月 5日 (火)

電話でのご相談について

 今日、電話でご相談がありました。守秘義務がありますので、詳細は書けませんが、その方との話のなかではっきりとお答えできなかったところがありまして、その後受験知識がよみがえりましたので、ここに書いておきます。電話番号聞かなかったので、ここに書いときますが、見つけてくれるかな?

「清算決了後、会社名義の不動産が残っていた場合、それが所有権移転登記をするのみであれば、清算人であった者が、清算人個人の印鑑証明書および精算人の資格を証する書面として、清算決了済の登記簿謄本、そのほか登記申請に必要な書面を添付して登記申請可」の判例を見つけました。

ただ、清算人が相当数いた場合に、そのうちの一人からでよいのか、代表清算人がいた場合には代表清算人からでないとダメなのか(たぶんそんな気がする)、そのあたりがまだはっきりしないので、追って調べます。

あと、遠方にいらっしゃる清算人に会う必要性についてはまた別問題なので、司法書士の職責としては今のところ「ある」とお答えしておきます。方法をもう少し調べておきます。

当事務所の営業時間等のお尋ねもありましたが、やっぱりプロフィールのところじゃわかりにくいのか…。あと、電話ではどうしても個別具体的な回答はできないので(★電話でしゃべったことだけが一人歩きしてしまう危険性がある★)、かけて来てくださった方も消化不良だったかもしれませんが、でも詳しくは答えられないし、実際のところ、よく話を聞かないとわからない部分もとても多いのです。申し訳ありません…。

でも、円満に解決するといいですね!

ちなみに今日は18時半から西支部の理事会(…の見学会)です。支部運営とかに、もっと若手も参加意識を持ってほしいという趣旨だそうです。うむむ…

2006年9月 4日 (月)

お茶の用意

 今日は、法務局の用事のついでということで、同期の人が遊びに来てくれました。ひとり上手の私ですが、毎日黙々としているので、話すことができてうれしかったです。ちなみに前も書いたのですが、当事務所は冷蔵庫がないのもあり、とっさの来客にいまだ備えておりません。今日も、いつも私が飲んでいる激ニガコーヒーを無理やり飲んでもらったのですが、そろそろお茶くらい出せるような備品をそろえる時期が来たのかもしれません(遅いか?湯のみはあるんですけど、茶葉がない)。今週半ばは来客もあるしねぇ…。

 時効にからむ話があります。訴訟を起こした場合は長くかかるし難しいなどと聞きますが、どうなんでしょうね。相手方が納得してくれれば問題はないのでしょうが、身内でもない場合は、けっこうもめるのではないかと。

2006年9月 1日 (金)

相談の技法2

 昨日の話の続きです。ちなみに「高齢者とリーガルカウンセリング」というDVDは、東京の司法書士会での講義を熊本の同期の方が録画して送ってくれたものなのです。講師は、前の日記でも出てきた、早稲田大学教授の和田仁孝先生です。

 その講義のなかで、「高齢者ということで、あるいは認知症であったりするだけで、彼らに対する接し方が、幼児に対するような語りかけになったりする場合、その方の人格を尊重しえていないことが多い」というような話がありました。

 私も、このことについては同感です。以前、身内が病気で倒れた際、高齢であったのと、当時は重病だったので(今はほとんど回復して元気になりました!)しばらく入院を余儀なくされたのですが、そこで働くスタッフさんたちが、いわゆる「子供に接するような」話し方で身内に話しかけるのです。

 自分より何倍も先輩なのに、なぜ子どもに対するような話し方になるのか。私は、もし自分が年をとったときに若者にこんな風に話されるのはなんかいやだな、と思いました。

 そして、入院のとき、身内は自分たちと話しているときは普通に会話するのに、子どものような扱いをされると、なぜか身内も急にぼんやり対応したりして、私の目からは「高齢者を演じている」ように見えたのです。

 ただ、このような話し方って、話している当事者としては決して悪気があるわけではなく、むしろ親切で優しい気持ちで接しているんだと思います。

 かくいう私だって、つい最近、電車でおばあちゃんに話しかけられた時も、求められてないのになぜかゆっくり大きな口調になってしまっているわけですから、人のことをとやかく言えたもんではありません。

 講義では、別にこのような話し方が悪いと言っているわけではありません。ただ、高齢者の方が子どものように扱われることを本当に望んでいるのかと、相手の気持ちになって考えたら、そんな対応にならないんじゃないかな、ということです。

 相談を受けている段階で、相談者の心が閉ざされてしまったら、その後の良い解決はないでしょう。私は話が決して上手ではなく、いつも「ああ言えばよかった」「あんなこと言わなければよかった」と反省するクチです。

 でも、その人ごとの大事な相談を受ける立場にある人間としては、「トライアンドエラー」を繰り返して相手の心が閉ざされてしまわないように、ちゃんと勉強することが大事だなと思うわけです。

« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »